松下幸之助に学ぶ
不況克服で光明を見出す!
松下幸之助は不況を、積極的な心で光明を見出した。
つらいこともあった。
不安なこともあった。
資金に困ったこともあった。
そしてようやく不景気にも動じなかった。
「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助は、幾度となく訪れた不況にも、屈することなく小さな町工場を世界の大企業に育てあげた。しかし、常に余裕を持って淡々と経営を行なっていたわけではない。
それは松下が終生、睡眠時間が短く、不眠を訴えていたことにも表れている。眠れぬほどに経営について思い悩み、なんとかして現状を打破したいと考え続けた結果ではないだろうか。
事実、創業してしばらくの間は、好況、不況の波に一喜一憂することの繰り返しだった。
そして、創業から10年ほど経ったころに、「考えてみれば、いつも好況ということもなければ、不況の連続ばかりということもない。だから、景気のよいとき、悪いときをそれぞれ生かすのは自分の考え方次第だ」と思い至ったといっている。
苦難の草創期を乗り越え、不景気にも動じない信念を持つに至った松下は、いま一つ事業がうまくいかないと嘆く同業者に対して、次のように励ました。
「商売は時世時節で、損もあれば得もあると考えるところに、根本の間違いがある。商売というものは不景気でもよし、好景気であればなおよし、と考えねばならぬ。商売上手な人は、不景気に際して、かえって進展の基礎を固めうるものであることは、過去の幾多の成功者が現実にこれを示している。だからまずもって、君のその世間的な信念のない考え方から改めねばならぬのではないか。信念が大事なのだ。」




