今日を出発点として
新しい第一歩を踏み出す
松下幸之助は、「社会の移り変わりのテンポは速いものです。ですから、過去の信用、暖簾によって商売ができると考えてはいけません。常にお客様が何を求めておられるかを適切にキャッチして、刻々にそれに応えていく、いわば日々新しい信用を生み出していくことが大事だと思うのです」と話している。
世の中は日進月歩。その進歩に見合うよう、技術開発はもちろん、販売手法、広告宣伝の仕方、人材育成の方法など、改善すべきものはいくらでもある。不況時には、その感覚を鋭くし、これまで当然としていたこともすべて変えてしまうほどの覚悟を持って点検し、発想を転換することを松下は求めた。
今日を出発点として、新しい第一歩を踏み出す。
「今日現在で画期的と思われるものをつくり出す。すべての面にわたって検討し、すべての面を新しくしていく。そのくらいの思いを持って、今日を出発点として第一歩を踏み出さなければならないのです」
次なる発展への糸口を見つけ出す心得として、松下は次のようにいっている。
「大事なことは、お互いがそういったところに興味を感じるかどうかということです。改善点を見出して、そこに創意を働かせて新しいものを生み出していく、そのことが面白くて仕方がない、もう眠るのも惜しいというようなことであれば、非常にうまくいくと思うのです」
また、「強烈に思い続ける」ことも大切だと言っています。心が呼ばなければ、やり方も見えてこないし、成功も近づいてこない。だから強くしっかりと願望することが重要である。そうすれば、その思いが起点となって必ず成就するのです。
(PHP松下幸之助研究「特別版」より)




